田中洋太&銀河オーケストラメンバー「イーハトーヴの空へ」
大盛況のうちに終演いたしました。
2026年3月28日(土)TOKYO FMホールにて開催!
たくさんのご来場、まことにありがとうございました。
宮沢賢治のイーハトーヴ(理想郷)の世界観を、アコースティックの心の響く音楽と、静かな朗読、美しい絵で楽しんでいただいた今回のコンサート。
編成はピアノ、フルート、クラリネット、ヴィオラ、チェロという新しい取り組みに。
第1部では『草原Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』『柊の森』『アンブレラ』『プロミス』など人気のオリジナル曲を中心に、原っぱ、風、星、森などを感じさせる曲を。賢治が好きだったチェロをフィーチャーし、バッハの無伴奏チェロ組曲もお届けしました。
第2部は、宮沢寛治の童話『虔十公園林』を音楽と、人気モデルの浜島直子さんの朗読でお聴きいただきました。ステージに映し出されたのは、平澤まりこさんの美しい版画の数々。おかげさまで、大きな反響をいただき、ありがとうございました。
当日の様子は、写真でお楽しみください。
虔十公園林とは
いつも笑っていて周りにからかわれる主人公 虔十(けんじゅう)が懸命に杉の木を植え、育てます。やがて長い時を経て、子供たちの遊び場となったその林が教えてくれることとは…。
「雨ニモマケズ」の詩にある「ミンナニデクノボウトヨバレ」「イツモシズカニワラッテイル」という賢治の理想とする人間像につながる、とても美しい童話をお届けしました。
コンサートに寄せて
田中洋太(作曲・ピアノ)
『虔十公園林』はどこか近くの丘に本当にあるような気がするのです。そこは背の低い杉の並木道が列になり、東京街道のほかに、ロシア街道、西洋街道と外国に行く夢を持っていた賢治の気持ちの表れた名前がついています。
子供達の遊ぶ姿を愛おしみ、その動作や声を美しいものと見ていた虔十(すなわち賢治)の心が、かつてそこで子供時代を過ごし、留学してアメリカで教授となり帰ってきて、その林を見た若い博士の胸を打ちます。
「……みんなも遊んでいる。ああ、あの中に私や私の昔の友達がいないだろうか」と。
このお話を読むと「我々とは別に、聖なるものというのは存在するのだろう」と感じるのです。
浜島直子(朗読)
田中洋太&銀河オーケストラメンバーのコンサートを初めて拝聴した時、奏でられる音色に誘われ、映し出される星空に吸い込まれ、自分の感覚がスルスルと解放されていくようでした。
今回私もその場に立たせていただけるだなんて、身に余る光栄だと背筋が伸びる思いとともに、とても楽しみでワクワクしております。
さあ、あなたも一緒に、宮沢賢治の世界へ旅をしてみませんか?
(写真/浅井佳代子)